大切な家族である愛犬の食事について、高い関心を持つ飼い主さんが増えてきています。
実は最近、新鮮で豊富な食材を摂取できる「手作りドッグフード」が注目されつつあることをご存知でしょうか?
すでに手作りドッグフードを知っているけど、いざ購入するとなると踏み切れない…という方もいますよね。
・手作りドッグフードとはどんなものなのか?
・愛犬の食事として取り入れることで、どんなメリットがあるのか?
・どんな人・犬が手作りドッグフードに向いているのか?
この辺り疑問に感じている方は、この記事を読めば不安が払しょくされるはずですよ♪
愛犬の食事について理解を深めたいという方も、ぜひ気軽な気持ちで読んでみてくださいね。
このページでは、手作りドッグフードのメリットやドライフード・ウェットフードとの違いを説明します。
手作りドッグフードとは

手作りドッグフードとは、調理後すぐに密閉保存した「手作りごはん風」ドッグフードのこと。
調理後にすぐ密閉することで菌の繁殖を防げるので、ドライ加工やレトルト加工のような無菌処理はされていません。
正確な基準はありませんが、手作りごはん風のフードは「手作りドッグフード」と表現されることが多いですね。
まだ新しいタイプのフードなので知名度は低めですが、愛犬の健康や栄養面に関心が高い人ほど手作りドッグフードに魅力を感じていますよ。
手作りドッグフードと他のフードの違い
![]() ドライフード |
![]() ウェットフード |
![]() 手作りドッグフード |
|
水分量 | 10%以下 | 70%以上 | 70%前後 |
保存料 | あり | 一部あり | なし |
摂取量 | 少ない | 多い | 普通 |
保存期間 (開封後) |
1ヵ月 | 1~2日 | 3~4日 |
保存方法 (開封後) |
常温 | 冷蔵 | 冷蔵 |
価格 | ものによる | 高め |
高め |
手作りドッグフードとその他のフードは、完全に別物なことが分かります!
ドライフード

- メリット
- ・水分量が少なく長期保存できる
・大量生産できるので、比較的安価で購入できる
- デメリット
- ・メインで与え続けると水分不足になりやすい
・食材本来の味や香りが失われているので、嗜好性が低いものも
ウェットフード

- メリット
- ・風味豊かで、嗜好性が高い
・水分量が多いので、水分補給に最適
- デメリット
- ・開封後はすぐに食べきる必要がある
・ドライフードよりも高価なものが多く、総合栄養食は少ない
手作りドッグフード

- メリット
- ・風味豊かで嗜好性が高く、水分補給にも役立つ
・手軽に手作りごはん風の食事を用意することができる
- デメリット
- ・ドライフードよりも高価
・1袋が少量パックなので、保存時にかさばる
これまでドッグフードというとドライフードや缶詰が主流でしたが、手作りドッグフードはこれらとまったく違った特徴を持っています。
簡潔にいうと、手作りドッグフードは犬に不足しがちな水分がウェットフード並みに多く含まれていて、かつドライフードよりも嗜好性が高いものが多め。
手作りドッグフードのメリット5つ

手作りドッグフードのメリットについて、もう少し深く掘り下げてみましょう。
手作りドッグフードのメリットとしては、上で挙げたものを含めて大きく5つあります。
水分が多いので体が潤う
手作りドッグフードは水分量が70%程度と多いので、乾いた体に十分な水分を補給できます。
意外と知られていませんが、最近は室内飼いによる運動不足・ドライフードの常食で、慢性的に水分不足の犬が増えています。
その点、手作りドッグフードは水分量が豊富で消化・吸収しやすく、うんちの量や悪臭も少なくなるメリットがあります。
嗜好性が高く愛犬が喜んで食べてくれる
手作りドッグフードは食材そのものの味や香りがしっかり残っているので、食が細い犬も喜んで食べてくれます。
これまで愛犬が食べてくれるフードを探すのに苦労してきた人は、手作りドッグフードの食いつきに驚くはず。
夏バテぎみのわんこ・病み上がりのわんこ・食欲が落ちたシニア犬にもおすすめですよ。
低カロリーでダイエットに役立つ
ほとんどのドライフードと比べて、手作りドッグフードのカロリーは半分以下。
そのぶんたくさん食べても太りにくいので、食いしん坊なぽっちゃり犬も無理なく減量できます。
ドライフードではダイエットに失敗してしまう犬にも、手作りドッグフードはおすすめです。
添加物を含まないので安心・安全
保存料や酸化防止剤などを含まないので、添加物アレルギーの心配がありません。
添加物アレルギーの場合、フードに含まれる添加物に反応して涙やけや軟便を引き起こします。
添加物を含まない手作りドッグフードは、デリケートな愛犬用の食事として最適といえるでしょう。
小容量パックなので開封後に酸化しない
手作りドッグフードは100~150gのパックに入っているので、短期間で1袋を使い切れます。
反面、ドライフードでは1袋に多くのフードが入っており、与えるたびに開封するとその分フードの劣化が早まることに。
劣化したフードを日々与えていると体内に毒素が溜まっていきますが、手作りドッグフードならその心配はありません。
手作りドッグフードのコストはどのくらいかかるの?
愛犬のごはんを手作りドッグフードに切り替えるうえで気になる点、それはコストですよね。
絶対ではありませんが、基本的に手作りドッグフードの料金はドライフードよりも高く設定されています。
例:ペトことフーズ(手作りドッグフード)と馬肉自然づくり(国産ドライフード)とカナガン(外国産ドライフード)の比較
※体重5kgの避妊済・成犬に対するコスト
ペトことフーズ | 馬肉自然づくり | カナガン | |
1日あたりの値段 | 460円 | 325円 | 187円 |
30日あたりの値段 | 13,800円 | 9,765円 | 5,616円 |
手作りドッグフードは小容量ずつ小分けパックにされていたり、1回の給与量が多いぶん、どうしても価格が高くなりがち。
人と同じ食材を同じ基準で調理していること、低温でじっくり加熱するスチーム調理を採用しているなどの理由から、コストが上がるのですね。
国産の手作りドッグフードは輸入コストがないぶん、少しお安い
とはいえ、国産の手作りドッグフードなら、原料と製造にかかるコスト&メーカー利益だけ考えて価格をつけることができます。
海外輸入フードの場合、輸入にかかるコストや日本の販売会社利益も別途かかるので、フードの質以外のところでお金がかかるという欠点があります。

どうせお金がかかるなら、愛犬の健康に関わる部分に払いたいですよね。
その点、国産手作りドッグフードなら余計なコストがかかっていないので、無駄がないといえます。
手作りドッグフードが向いている人・犬って?
手作りドッグフードがおすすめの人・犬
- 愛犬の水分不足が気になる人
- 愛犬にもっと合うごはんをあげたいと思っている人
- 愛犬の食物アレルギー・アトピーに悩んでいる人
- ドライフードではダイエットに失敗した犬
- とにかくドライフードが嫌いで食べてくれない犬
- 膀胱炎や尿管結石などの罹患歴がある犬
- 歯や顎の力が弱くなったシニア犬
うちのこは大丈夫、と思っても、実は慢性的な水分不足を起こしているケースは多々あります。
うんちが固い・フケが出る・口臭がする(口内の乾燥による)などは、すべて水分不足が原因かもしれません。
ぜひこの機会に、愛犬の健康状態を改めてチェックしてみてくださいね。
手作りドッグフードのメリットまとめ
手作りドッグフードにはたくさんのメリットがあり、愛犬の寿命を延ばす一助になります。
愛犬の健康を守るには、体内の老廃物をスムーズに体外へ排出し、余計な毒素をため込まない体質を作ることが大切!
食事から十分に水分を摂取することで、老廃物の排出をよりスムーズに、自然な形で行うことができますよ。
手作りドッグフードはあらゆる面でメリットがあるので、もし興味があればチェックしてみて。
きっと新たな愛犬の一面がみれるはずですよ♪