つるっとした喉ごしが楽しいうどん。
常備している飼い主さんも多いと思いますが、「愛犬にも与えていいのかな?」と疑問ですよね。
そこで今回は、犬がうどんを食べても問題ないのか、与える際に注意したい点はあるか、を詳しく紹介していきます。
大切な家族である愛犬の健康を考えるために、正しい知識を得て注意深く食事を選びましょう。
犬にうどんを与えてもOK

結論を言えば、わんちゃんがうどんを食べても大丈夫です!
犬にうどんをあげても問題ない理由を説明しますね。
主な栄養素は炭水化物
うどんは小麦粉・水・塩のみで作られた、シンプルな食べ物。
うどんには、エネルギー源となる炭水化物が多く含まれています。
エネルギー源が足りなければ生命維持ができないので、とても重要な栄養素ですね。
ただ、うどんにはたんぱく質やビタミン・ミネラル・食物繊維は少量しか含まれていないので、うどんだけでは栄養素が偏ってしまいます。
他の食材と組み合わせて栄養バランスを整えてあげれば、愛犬の健康維持につながりますよ♪
消化に良い
加熱したうどんは柔らかく、消化しやすい食べ物です。
あまり健康状態がよくないわんちゃんでも食べやすいと言えます。
- 食欲が低下している犬
- お腹や胃の調子が悪い犬
- 歯が弱っているシニア犬
- 歯の本数が少ないシニア犬
ただし、量や与えるタイミングは愛犬の状態に合わせて調整しましょう。
うどんを犬に与える際の注意点
犬にうどんをあげるのは問題ないのですが、注意しておきたいポイントもあります。
愛犬の健康を守るために、注意点を押さえてから食事として出すようにしましょう。
体調をチェックする

小麦は犬のアレルギーの原因となることがあります。
食物アレルギーの症状として代表的なのが皮膚のかゆみ・赤みです。
- 耳や目の周りをかきむしる
- 皮膚に赤みがある
- 足の裏や指の間を何度も噛む
- フケが出る
- 脱毛(抜け毛、ハゲができる)
- 下痢・軟便になった
- 嘔吐してしまった
対応が遅れると命に関わる場合もあるので、このような症状が出たらすぐ獣医に相談してみましょう。
なお、わんちゃんのアレルギー症状は食べてすぐ出るというより、数日経ってから出ることが多いようです。
これまで大丈夫だった子も何度か食べているうちに突然発症するケースもあります。
うどんをあげてから数日間は、いつもの様子と違うところがないかチェックしてくださいね。
与えすぎない
うどんを愛犬にあげるときは与えすぎないように気をつけましょう。
一度に大量のうどんを与えると、消化不良や体重増加のリスクが高まります。
さらに、うどんでお腹いっぱいになると他のごはんが食べられなくなり、栄養バランスが偏ってしまうかもしれません。
うどんの適量は犬の体重や健康状態によって個体差がありますが、以下を参考にしてくださいね。
犬の体重 | うどんの量(食事1回分) |
---|---|
5kg未満 | 20~40g |
10kg前後 | 40~70g |
20kg前後 | 100〜120g |
初めてうどんを食べさせるときは主食として出すのではなく、トッピングとして少量与えるのがおすすめです。
適切な量を見極めるために、愛犬の状態をよく観察してみてくださいね。
小さくカットする

わんちゃんに細長いうどんをそのまま与えると、喉をつまらせて嘔吐してしまうかもしれません。
また、犬は麺をすすることができないため、長いままでは上手に食べられず、むせてしまうこともあります。
うどんを与える際には8〜10mmの長さにカットしましょう。
小粒のドッグフードのサイズをイメージすると分かりやすいですよ。
うどんを小さくカットしてあげると食べやすくなり、喉に詰まるリスクを軽減できます。
愛犬にぴったりの大きさは体重や好みにもよるので、様子を見ながらサイズ調整してくださいね。
つゆや薬味は使わない
飼い主さんが食べるうどんにはつゆや薬味を使うと思いますが、わんちゃんに与える場合は味付けしないようにしましょう。
うどんのつゆには塩分が多く含まれていので、高血圧の原因になる可能性があります。
また、うどんの薬味としてよく使われるネギは犬にとって有害な食べ物なので、絶対NG!
長ねぎや玉ねぎなどネギ類は犬の赤血球を壊すと言われています。
その結果、元気がなくなったり、ごはんを食べなくなったり、息が荒くなったりします。
ネギを犬にあげてはいけないことを知っていても、自分が食べているうどんをうっかり与えてしまうこともあるので注意が必要です。
万が一ネギを食べさせてしまったときは、すぐに動物病院へ連絡してくださいね。
愛犬にうどんを与えるときは飼い主さんの食事と分けて、うどんをお湯で茹でたものを用意するようにしましょう。
犬にうどんを与えても大丈夫?まとめ
今回は「犬にうどんを与えても大丈夫?」という疑問に答えました。
うどんは主に炭水化物でできていて、わんちゃんのエネルギー源となります。
また、消化が良いので、シニア犬やお腹の調子が悪い子にもあげて大丈夫ですよ♪
ただし、注意しておきたい点もいくつかあります。
適切な量や調理方法を知ってから愛犬の食事にうどんを出してあげましょう。