ドッグフードってそれぞれ特化した栄養が違うよね。全部混ぜたらいいとこ取りできると思うんだけど、ドッグフードって混ぜてもいいのかな?
ドッグフードを混ぜて与えることは、メリット・デメリットの両面があります!
どちらが良いかは、飼い主さんの考え方次第!
本記事では、ドッグフードを混ぜるメリットとデメリット、アレルギーや病気との関連性について解説します。
【結論】ドッグフードを混ぜても健康上問題はない
違うメーカーのドッグフードを混ぜても、犬の健康上大きな問題はありません。
ドッグフードは商品によって品質こそ違いますが、栄養バランスはそれなりに整っています。
複数のドッグフードを混ぜて与えたとしても、それが原因で栄養バランスが崩れてしまう心配はないので、安心してOKです。
そうなんだ、栄養バランスが乱れるのは怖いな…と思って、迷ってたけど良かった!
私たち人間も毎日完璧な栄養バランスの食事は摂ってないですよね。
動物の体は多少であれば栄養の偏りにも対応できるようになっているので、悩みすぎなくて大丈夫。
どちらかというと、フードの質のほうが犬の健康に大きくかかわるので、フード選びに時間をかけましょう。
ドッグフードの切り替え時はあえて混ぜるべき
ドッグフードを新しいものに変える時は、あえて2種類のフードを混ぜて与えます。
なぜなら、これまでずっと同じフードを食べていた場合、急に新しいフードだけ与えると、下痢を起こす可能性があるから。
個体差もありますが、新しいフードに犬の腸内環境が順応するには、約1~2週間程度かかります。
愛犬が下痢をしないで済むように、ドッグフードを変える時は今までのフードと新しいフードを混ぜて与えましょう。
2種類以上のドッグフードを混ぜて与えるメリット・デメリット
ただ、混ぜたことで確実にそれぞれのフードのいいとこ取りができるか、というと、そうではありません。
場合によっては、各フードのメリットを十分に得られなかったり、カロリー計算ができなくなったりするかも。
ここでは、2種類以上のドッグフードを混ぜて与えるメリットとデメリットを説明します。
メリット
2種類以上のドッグフードを混ぜる最大のメリットは、犬がフードに飽きづらくなること!
特に小型犬は食べムラが出やすく、同じドッグフードが続くと食べなくなるケースも珍しくありません。
複数のドッグフードを混ぜて与えると、犬がドッグフードに飽きづらくなり、同じフードを継続して与えやすくなります。
特別な栄養価を含んでいるドッグフードであれば、両方のメリットが得られる可能性もあります。
例えば…
関節に良いコンドロイチンやグルコサミン入りのフード
+腸内環境を整える乳酸菌やプレバイオティクスを含むフードなど
愛犬にとって完璧なフードはなかなか見つからないからこそ、より良い効果が出ることを期待したいですよね。
組み合わせたドッグフード次第では、お互いのメリットを打ち消しあうことにもなります。
ドッグフードを混ぜる時は、組み合わせに矛盾がないかどうか、よく考えるようにしましょう。
デメリット
ドッグフードの給与量目安は商品ごとに違うので、混ぜて与えることで適量が分かりづらくなります。
そのため、フードを混ぜて与える際はこまめに体重を量って、体重が増えたり減ったりしていないか、確認が必要。
1種類のフードでも体重測定やフード量の調整は必要ですが、より細かい調整が必要になるのは、デメリットといえますね。
複数のフードを同時に与えることで、各フードの消費スピードが遅くなるのもデメリットでしょう。
1種類のフードだけ与える場合とそうでない場合では、開封後のフードを食べきるまでの期間が変わります。
ドッグフードをはじめ、すべての食べ物は空気に触れると酸化して風味が落ち、酸化した油の発がん性リスクが高まります。
ドッグフードを混ぜて与える時は、容量が小さいフードを買う・真空パック器に入れて保存するなどの工夫が必要です。
ドッグフードを混ぜるとアレルギーの心配が出る?
ドッグフードを混ぜると、アレルギーの心配もあるって聞いたんだけど?
正確には、「複数のドッグフードを混ぜて与えると、アレルギーが出た場合に原因を特定しづらい」ですね。
食物アレルギーは特定の食べ物を食べた際に、下痢や嘔吐、皮膚のかゆみなどがみられるもの。
犬の場合、原因となる食べ物「アレルゲン」を摂取しなければ、次第に症状は治まり、普段通り過ごすことができます。
1種類のドッグフードを食べている犬にアレルギー症状が現れた場合、原材料の特定は比較的簡単です。
一方、原材料が異なる複数のドッグフードを与えていると、アレルゲンの疑いがある食べ物が増え、特定に手間がかかります。
とはいえ、食物アレルギーはいつ発症するか分からないものですし、現在特に問題がなければ、あまり考えすぎなくて大丈夫ですよ!
ドッグフードを混ぜると病気になる?
ドッグフードはそれぞれ消化吸収率が違うから、違うメーカーのものを混ぜると消化不良で病気になるって聞いたけど…
大丈夫。良質なドッグフードであれば、そんなことは起きません。
「ドッグフードを混ぜる」とネットで検索すると、「胃捻転のリスクがあるので避けるべき」という情報が出てきます。
これは、消化吸収率が違うフードを与えると、消化に時間がかかるほうのフードからガスが発生するから、というものです。
確かに、著しく消化に悪いフードを食べた場合、胃腸内にガスが大量発生し、胃捻転を起こすことはあるかもしれません。
しかし胃捻転のもっとも多い原因は食後の激しい運動であり、過度に心配する必要はないんです。
良質な原材料で、適切に加工されたフード同士であれば、消化吸収率が著しく違うことはなく、胃捻転のリスクは低いです。
ネットには色々な情報が載っているので不安になることもありますが、正しい知識をもとに行動してくださいね。
違うメーカーのドッグフードを混ぜてもOK!
違うメーカーのドッグフードを混ぜても、犬の健康上大きな問題が起こることはありません。
ただ、場合によっては各フードのメリットを十分に得られなかったり、カロリー計算が難しくなることもあるので注意して。
ドッグフード選びに迷っているなら、手作りごはん風ドッグフードを試してみるのもおすすめですよ。