犬の手作りご飯は市販のフードと違って、どのくらい与えればいいのか困ってしまいますよね。
そこで今回は手作りご飯の適切な量を見つけるポイントを紹介します。
ぜひ参考にして、ごはん1回分のg数を決めてみてくださいね。
手作りご飯1回の量を決めるポイント
市販のドッグフードには目安量が書かれているので分かりやすいですよね。
ですが、手作りご飯の場合は「何グラム与えればいいの?」「何を基準にきめればいいの?」と迷ってしまう人も多いはず。
ここからは1回分の食事量を決めるポイントを説明していきます。
頭のサイズを目安にする
1回の食事量を簡単に決めたいなら、頭のサイズを目安にしましょう。
犬の胃の大きさは、頭の「ハチ(鉢)」とほぼ同じだと言われています。
ハチとは頭頂部(耳と耳の間の距離)を指します。
文字だと分かりにくいですが、「帽子のサイズ」と言えばイメージしやすいでしょうか?
愛犬の帽子に入る分量くらいが1回分の目安です。
愛犬が嫌がらなければ、実際にお茶碗などをかぶせてもOKです♪
頭のサイズを目安にあげてみて、おかわりを求めてくるか、体重は維持できているかをチェックしてみてください。
体重から計算する
わんちゃんの食事量を決める上で体重はとても重要な指標です。
一般的な目安として、体重の2~3%が1日の食事量とされています。
例えば5kg(成犬)の場合、1日に合計100〜150g、1日に2回食事を与えているなら1回分は50〜75gとなります。
犬の体重 | 1日の食事量(目安) |
---|---|
3kg | 60〜90g |
5kg | 100〜150g |
7kg | 140〜210g |
10kg | 200〜300g |
15kg | 300〜450g |
20kg | 400〜600g |
1日の適正量が分かれば、食べる回数から1回分の量も分かりますね。
ライフステージに合わせて調整する
食事量は犬の年齢に合わせることも大切です。
1歳未満は筋肉・骨などが発達する時期なので、体重に比べて高い栄養価が必要です。
食事量・食事の回数ともに多めに設定したほうがよいでしょう。
1歳から「成犬」と呼ばれるライフステージに入り、必要とされるカロリー(エネルギー)は幼犬と比べて減ってきます。
実際に食べさせてから様子を見るのがベターです。
5〜7歳くらいになると運動量が減り、食欲も減少しがち。
一度の食事で食べられる量も減るので、1回分の食事量は減らして食事の回数を増やす、などの調整が必要です。
わんちゃんのライフステージに合わせて、食事量を考えてあげましょう。
運動量を考慮する
食事量を決めるときは愛犬の運動量もチェックしましょう。
日常の活動量が低い子は消費エネルギーも少なくなるので、ご飯のあげすぎは肥満を引き起こしてしまいます。
一方、活発な子や運動量の多い子は、より多くのエネルギーを必要とします。
例えば、散歩やランニングをよくするわんちゃんは消費エネルギーが多いので食事量を増やしたほうがよいでしょう。
うんちの状態から判断する
愛犬のうんちから食事量を見極めるのもおすすめですよ。
健康的なうんちは形がしっかりあり、紙で崩れずにつかめます。
また、ペットシーツには少しだけうんちの跡が残る程度のかたさが理想的です。
もしコロコロとしたうんちなら、ごはんが足りないサインかもしれません。
食事量を少し増やして正常なかたさを目指しましょう。
うんちが簡単につかめないほど柔らかいなら、ごはんの量が多すぎる可能性があります。
1回で与える食事量を少し減らして様子を見てください。
愛犬のうんちの状態を観察し、適切な食事量へと調整していきましょう。
食事量を調整しても柔らかいうんち・下痢が続くようなら体調不良かもしれないので、いちど動物病院を受診してくださいね。
手作りご飯の量を決めるときに注意したいこと
手作りご飯の良いところは「愛犬の好きな食材を選び、愛犬に合ったごはんを用意できること」だと思います。
でも全部自分で決めるからこそ、食事を与えすぎてしまったり、栄養バランスが偏ってしまったり、トラブルも起こりがち。
手作りご飯初心者に向けて、食事量を決めるときに注意してほしい点を紹介しますね。
定期的に体重をチェックする
手作りご飯を始めたばかりの場合、適正な食事量がわからず迷うこともあるかもしれません。
まずは目安の量を与えてみて、体重の変化を観察しましょう。
体重が増えてきたり胴回りがふっくらしてきた場合は食事量を減らしたほうがよいでしょう。
逆に痩せてしまった場合は食事量を増やしてみる必要があります。
定期的に体重をチェックして、愛犬にぴったりの量を見つけてくださいね。
栄養バランスも大事
手作りご飯は適切な食事量を守りながら栄養バランスも意識したいところですが、なかなか難しいですよね。
手軽に栄養バランスを整えたいなら食材の割合を揃えるのがおすすめです。
食材を「肉/魚/豆」「野菜/果物」「米/パン/麺」3つのタイプに分類し、割合は1:1:1 にします。
(※重さや食材の数ではなく、割合の話です。)
食材の割合を考えてつくってあげれば、愛犬に必要な栄養を摂取させることができますよ。
犬の手作りご飯の量まとめ
愛犬の健康を大切に思う飼い主の皆さんへ、手作りご飯の量を決めるポイントを紹介しました。
頭のサイズや体重・運動量などを考慮しながら、バランスの取れた食事を与えましょう。
わんちゃんにとって最適な食事量を見つけるためには飼い主さんの愛情と細やかな配慮が必要です。
まずは目安量を知ってから、手作りご飯を与えてみてくださいね♪