うちの犬、食後に口をくちゃくちゃさせる癖があるんだけど、これってなに?
食後のくちゃくちゃは、ほとんどの場合「食べかすが口の中に残っている」時にみられますが、実は他にも理由があります。
今回は、犬が食後に口をくちゃくちゃする10個の理由と対処法を解説します。
場合によっては動物病院にかかる必要があることもあるので、ぜひ知識として知っておいてくださいね。
犬が食後に口をくちゃくちゃする10の理由
犬が口をくちゃくちゃするには、主に以下のようなものがあります。
愛犬の様子や前後の行動を見て、どの理由が合っているかチェックしてみましょう。
身体的なもの
- 口の中にご飯が残ってる
- 歯の変え変わりでむずむずする
- 気持ち悪い・吐きそう
犬が口をくちゃくちゃする時、もっとも多い理由は「口の中の違和感」です。
歯と歯の間にご飯が詰まっていたり、歯茎にフードがこびりついていたりすると、よく口をくちゃくちゃさせます。
その他、歯の生え変わり時期で歯茎がむずむずする時にも、口をくちゃくちゃさせる犬が多いです。
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精神的なもの
- ストレス
- リラックスしている
真逆の理由ですが、どちらも口のくちゃくちゃがみられる心理状態です。
お気に入りの場所でまったりしている時に口をくちゃくちゃするなら、それはリラックスの証。
反対に、動物病院の待合室にいる時や、苦手な人と関わる時にみられる場合は、ストレスが原因かもしれません。
病気系
- 口腔内腫瘍
- 口内炎・舌炎
- 歯周病・歯肉炎 など
口腔内腫瘍や口内炎、舌炎などは、すべて口内の違和感につながります。
口の中に異物感があって気になるので、なんとなく口をくちゃくちゃさせてしまうというわけですね。
なお、3歳以上の犬の70%は何らかの口腔内トラブルを抱えているといわれています。
てんかんによるチューインガム発作かも
確率は低いですが、まれに「てんかん」が原因で口をくちゃくちゃさせる犬もいます。
てんかんとは、全身性の痙攣や意識障害が発作的に繰り返される、先天性・後天性の脳疾患です。
てんかん発作には明らかに異常と分かるような大発作のほか、チューインガム発作という軽度の発作があります。
チューインガム発作は、まるでガムを噛んでいるように口をくちゃくちゃさせるもので、一見すると普通の状態にみえます。
犬が口をくちゃくちゃしている時に黒目がやけに揺れていたり、よだれを垂らしていたりする場合には、念のため動物病院にかかりましょう。
来院時のポイント
来院時に落ち着いている場合は診断に時間がかかる可能性があるので、できればその時の動画を撮っておくこと。
愛犬の様子がいつもと違うな…と感じたら、可能な限り早めにかかりつけの動物病院に相談しましょう。
犬が口をくちゃくちゃさせる時の対処法
口腔内腫瘍などの異物を除き、犬が口をくちゃくちゃさせる動作は、放っておけば自然と収まります。
ただ、あまりにも長い時間気にしているようであれば、口の中をチェックして違和感の原因を取り除いてあげましょう。
口周りを触ると嫌がる場合は、ヤギミルクなど犬が喜んで飲むものを勧めてあげると、飲んだ時に流れてくれますよ。
歯茎が赤くなっている、気持ち悪そうにえづいているなどの様子があれば、動物病院で診てもらうのが安心です。
口内チェックは習慣づけしておこう
犬が口をくちゃくちゃさせている場合、最も多い原因は「口腔内の違和感」です。
食後の数分間や寝る前のまどろみタイムなど、ごく短い間にみられる場合は、特に心配しなくて大丈夫ですよ!
もしやけに長い間くちゃくちゃしていたり、なんとなく様子がおかしいな…と感じたら、早めに動物病院へかかりましょう。
てんかん発作が疑われる場合は、あらかじめ様子を動画に撮ってから来院すると、よりスムーズな診断を受けられます。
さっそく今日から、愛犬の口内チェックを始めてみてくださいね♪