うちのこ、ふやかさないとドライフードを食べないんだけど…
ふやかしご飯が好きなわんちゃん、けっこう多いですよね!
特に小型犬はその傾向があり、ふやかさないと何が何でも食べない…というこも多いです。
そこで今回は、ふやかさないと犬がご飯を食べない理由と長期的に与えた時のデメリット、対処法を紹介します。
ふやかさないとご飯を食べない理由
まず、犬がふやかしご飯しかたべない理由は、主に以下の3つです。
犬がふやかしご飯しか食べない理由
- そのままだと味気ない
- ドライフードが食べられない
- 飼い主さんに手をかけてもらいたい
そのままだと味気ない
ドライフードの場合、基本的には常温であげることになりますよね。
常温のフードは匂い立ちが少なく、口に入れた時の食感もぽそぽそして食べづらい傾向があります。
その点、ふやかしご飯はふんわり温まっているので香りも良く、ドライフードよりも美味しく食べられることが多いです。
犬によって好みは違いますが、ふやかしご飯を好んで食べる犬は少なくありません。
ドライフードが食べられない
歯や顎の力が弱っていて、ドライフードが食べられない・食べづらいのかも。
実は、3歳以上の犬の7割は歯周病予備軍と呼ばれていて、若い犬でも歯茎が炎症を起こしているケースは多々あります。
口の状態が悪いと、固いドライフードを食べるのは大変&苦労するので、ふやかしご飯を好むようになります。
手をかけてもらいたい
ふやかしの作業自体が「飼い主さんが構ってくれている」と思えて嬉しい、というパターンもあります。
ドライフードをふやかすために皿へ入れる、お湯をわかす、お湯をかけるなど、ご飯をふやかす工程は結構ありますよね。
その際、愛犬にかける「ちょっと待ってね~」という何気ない言葉も、愛犬にとっては嬉しいコミュニケーションです。
参考>>「ご飯を自分で食べない犬・見てると食べる時の理由と対処法」
大好きな飼い主さんに声をかけてもらえる、貴重な時間…
ふやかしご飯のメリット
食べない理由は分かったけど、このままあげつづけていていいの?
ふやかしてもフードの栄養価は変わらないので、与え続けても大きな健康問題はありません。(お湯に栄養が溶けだしているのでそのまま与えること)
ふやかしご飯のメリット
- フードの風味が増す
- 満腹感が得られる(かさまし)
- 消化吸収しやすくなる
- 水分をたっぷり補給できる
ドライフードをふやかすと、一粒一粒に水分がたっぷり含まれるので、満足感が上がります。
柔らかくすることで消化吸収が良くなりますし、お腹が弱いわんちゃんには特におすすめですよ。
特に老犬は慢性的な水分不足になりやすいので、積極的にふやかしてあげるといいですね。
健康な成犬ならご飯をふやかす必要はない
とはいえ、基本的に成犬のご飯を「常に」ふやかしてあげる必要はありません。
健康な成犬は消化器官も安定していますし、固いフードを食べることで歯や顎の健康も維持できます。
常にふやかしご飯だけをあげ続ける場合、以下のようなデメリットが考えられます。
成犬にふやかしご飯を常に与えるデメリット
- 手間と時間がかかる
- あごと歯の力が弱くなる
- ドライよりは汚れが付きやすくなる
これら3つのデメリットは、ふやかしご飯を与えるうえで避けては通れないもの。
ふやかしご飯にはメリットがたくさんありますが、そのぶん短所もあるので注意が必要です。
ただ、2と3は以下のような工夫で対処できるので、それほど気にする必要はないかもしれません。
おやつやトッピングに固いものを取り入れよう
メインのご飯が柔らかいなら、その分おやつやトッピングでカバーしましょう。
固すぎるものは歯が欠けてしまったり、歯列がゆがんでしまったりするので、固さは適度なものを。
食後に歯磨きガムをあげる・ロープを引っ張る遊びを取り入れるなど、色々工夫してみてね。
参考>「ドッグフードにトッピングをしてみよう!使える食材や注意点、時短アイデア」
食後は歯磨きするクセをつけよう
1日1回は愛犬の歯をチェックして、歯に付いた汚れをこすり落としましょう。
できればブラシを使った歯磨きまでできるとベストですが、濡れた布で歯をこするだけでもOK。
付着した汚れが歯石に変わると落とせなくなるので、こまめにキレイをキープすることが大切ですよ。
関連>「抜歯後の犬のご飯はどうする?注意点と食欲がない時の対処法」
ふやかさないとご飯を食べない時の対処法
ふやかしご飯のデメリットは、基本的に飼い主さん次第でカバーできます。
とはいえ、災害時などお湯がない状況で「ふやかしご飯しか食べられない」というのは大変ですよね。
愛犬がご飯をふやかさないと食べない時は、以下の方法で改善するか試してみてください。
ふやかしご飯以外を食べさせるためのポイント
- ドッグフードを変更する
- ご飯の準備中は犬に話しかけない
- 犬が喜ぶトッピングをする
ドライフードにトッピングをする
まずは、ドライフードに愛犬の興味をそそるトッピングをしてみましょう。
ドライフードを味気ないと感じている場合は、これだけで意外と解決することもあります。
トッピングの部分だけ食べてしまうなら、ぐちゃぐちゃに混ぜて選り好みしないようにすること。
はじめは不満たらたらかもしれませんが、しばらく続けていると慣れて食べる犬が多いですよ。
\ ふりかけならいつものごはんに乗せるだけ♪ /
ドッグフードを変更する
成犬なのにふやかしご飯しか食べない場合は、フード自体を変更するのが早いです。
今のフードに不満を持っているケースがほとんどなので、より好みに合ったご飯に変えてみましょう。
ドライフード全般が嫌い、という場合には、手作りドッグフードなどウェットフードもあります。
最近は常温保存できる手作りドッグフードも出ているので、良さそうなものを探してみてくださいね♪
ご飯準備中は話しかけない
飼い主さんに構ってもらうのが嬉しいから…という理由なら、話しかけないのが1番。
過剰な声掛けを止めるだけでも、次第にふやかしご飯への興味が下がっていくことが多いですよ。
逆にドライフードを出す時はポジティブな雰囲気が伝わるよう、大げさに声掛けします。
一口でも食べたら大げさに褒めて、犬の嬉しい気持ちを高めてあげましょう♪
愛犬が食事の時間をもっと楽しめるように
愛犬がふやかさないとご飯を食べない場合、理由に合った対処をすることが大切です。
かまって欲しいという理由を除き、ふやかしご飯しか食べない=「今のご飯に不満があるサイン」と考えてOK。
本来、犬にとって食事は何よりも嬉しい時間であり、幸せを感じられる時間であってほしいもの。
愛犬が今よりもっと楽しんで食事ができるように、色々と工夫をしてみてくださいね!