愛犬のお腹が鳴ってるけど、原因は何なんだろう?
犬のお腹が鳴る理由は色々あり、音の鳴り方や頻度で原因が分かります。
この記事では、犬のお腹が鳴る理由と対処法、可能性のある病気を紹介します。
私たち人間の場合も同じなので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね♪
犬のお腹が「グー」と鳴るのは「空腹」
まず、お腹が「グー」と低い音で鳴るのは、胃の空腹期収縮が原因です。
お腹が空くと胃が強くねじれ、空気や液体などが次々と腸へ押し出されます。
つまりグーという音は、胃の内容物が十二指腸や小腸に押し出される時に鳴るのです。
新品のマヨネーズを出す時は音がしないけど、中身が少なくなると出す時に「ビュー」と音が出るのと同じです。
また、胃の収縮運動は、空腹時に腸から分泌されるホルモンによって促進されます。
胃の中が空っぽになると、胃の壁は筋肉によって揺り動かされ、グーと低く長めに鳴るというわけ。
なお、胃の中の内容物の状態や胃の形状によって音の大きさや鳴り方は多少変わります。
ちなみに、ホルモンの名前はモチリン。可愛い…(笑)
「食後のグルグル」は消化中の音
食後、犬の胃は食べたものを消化するために動きます。
胃がもぞもぞ動くと、腸に刺激が加わり、グルグルという音が鳴りやすくなるのです。
つまり、食後グルグルとお腹が鳴るのは、食べ物を消化中ということですね。
「キュルル」と鳴る原因は「腸のガス」
「キュルル」「ギュルギュル」など、他の音が聞こえるときもあるよね。
犬の腸では、食べ物を細かく小さくする時にガスが発生します。
これらの音は、大腸で発生したガスが一気に動く時に鳴る音で、原因は腸にあります。
このガスを、腸の壁が運動して動かすために「キュルル」「ゴロゴロ」などの音が出るのです。
ガスによるお腹の音はバリエーションが多い
ガスが発生しやすい食べ物を食べた時は、いつもより多めに鳴ります。
他にも「クウ」や「ポコポコ」など、ガスによるお腹の音はバリエーションが豊富です。
犬によってガスが発生しやすい食べ物は違うので、初めてのものを食べた時はチェックしてみてくださいね。
ガスを発生させやすい食材
- 小麦
- 大麦
- きのこ
- サツマイモ
- とうもろこし
胃の音は消化管が働いているサイン
お腹が鳴るのは、消化管がしっかり働いている証拠です。
胃内に食べ物のカスがいつまでも残っていると、細菌が繁殖してトラブルの原因になります。
胃から腸に向けてこまめに収縮を起こすことで、食べ物のカスを丁寧に押し出しているのですね。
つまり、お腹の音は「体がお腹の掃除をしているサイン」と考えて良いでしょう。
お腹が鳴りやすい犬
お腹が鳴りやすい犬の特徴をまとめてみました!
お腹が鳴りやすい犬
- 便秘
- 早食い
- 運動不足
- 食物繊維の摂取量が多い
- 脂質の多いご飯を食べている
運動不足の犬は胃腸が圧迫されている状態が長く、体内の空気が滞りやすい状態です。
また、体が冷えていると腸内にガスが溜まりやすくなり、通常よりもお腹が鳴りやすくなります。
おならのにおいがかなり臭いと感じるなら、愛犬の腸内には悪玉菌が増えてしまっているかもしれません。
病気かも!こんな時は動物病院へ
お腹が鳴るのは、なにか病気の可能性があるのかな?
正常な胃腸でもお腹は日々鳴っているので、基本的に心配はいりません。
ただ、食事や生活習慣、ストレスなどが原因で腸が過敏になっていたり、ガスが増えたりすることも。
もしお腹の音に加えて、食欲不振や吐気、便秘、下痢などの症状がみられたら、動物病院へ行きましょう。
可能性がある病気
- 膵炎
- 腸閉塞
- 異物誤飲
- 過敏性胃腸炎
- 胃拡張・胃捻転
ストレスや疲労が大きいと、そのぶんお腹に悪影響が生じる場合があります。
自己判断で市販の整腸剤をあげると悪化する可能性があるので、必ず獣医師の指示を仰ぐこと。
前にもらって余ったビオフェルミンなども、自己判断で与えるのは避けましょう。
お腹の音が鳴らないようにする方法3つ
愛犬のお腹が鳴っている時は、以下3つの対処法を試してみましょう。
対処法3つ
腹ペコにさせない
腸内環境を健康に保つ
お腹のマッサージをする
対処①:腹ペコにさせない
空腹時はお腹が鳴りやすいので、胃を空っぽにしないこと。
食物繊維が多いものは腹持ちが良く、犬のお腹が鳴りづらくなります。
ただ、食物繊維の過剰摂取は腸内のガスが増える原因になるので、野菜はあげすぎないように。
単純に毎食のごはん量が少なくてお腹が鳴っている可能性も考え、食事内容や量、回数も見直しましょう。
対処②:腸内環境を健康に保つ
腸管の動きを安定させるため、腸内環境を健康に保つことも大切です。
納豆やヨーグルト、りんごなどは犬の腸内を綺麗にしてくれる作用があるので、積極的に与えましょう。
オリゴ糖や乳酸菌、ビール酵母などを含んだドッグフードもおすすめですよ。
関連>>「犬にも乳酸菌を!効果とメリット、おすすめの食べ物・サプリは?」
対処③:お腹のマッサージをする
腸に溜まったガスをスムーズに排出できるよう、お腹をマッサージしてあげて。
運動不足・冷たいごはんを食べているとガスが大腸に溜まりやすくなるので、特に冬場はやってあげましょう。
マッサージは犬のお腹周りに円を描くように、ゆっくり優しくしてあげてくださいね。
関連>>「犬のご飯は冷たいままあげないで!ベストな温度と温め方」
犬のお腹が鳴るのは身体からのサイン
犬のお腹が鳴るのは、必ずしも異常のサインではありません。
お腹が鳴る理由を知るためには、音の感じや状況など、総合的に判断すること。
食欲不振や下痢、便秘などがなく、元気に過ごせているなら、単純な生理現象の可能性が高いです。
あまり頻繁に音が鳴る場合は、ごはんを新しいものに替えたり、量や頻度を見直してみてくださいね!