手作りご飯は栄養バランスの調整が難しいんだよね?
そう。でも犬にとって必要な栄養素は人間と同じなので、そこまで難しくないですよ!
栄養素とは、食事中に含まれている「生命を維持するために必要な成分」のことをいいます。
ここでは、犬の健康に必要な5つの栄養素と代表的な食材を紹介します。
犬の健康に必要な5大栄養素
5大栄養素とは、犬が生きていくために欠かせない栄養素のこと。
私たち人間と同じく、犬も「タンパク質・脂肪・糖質・ビタミン・ミネラル」が必要です。
これら5つのうち、ひとつでも不足したり、多すぎたりすると、犬の健康に悪影響を及ぼします。
愛犬の手作りご飯を作る時は、5大栄養素のバランスが何より大切です。
手作りご飯を作る時の基本
愛犬の手作りご飯を作る時は、5大栄養素を過不足なく含めているかどうかが重要です。
ここでは、5大栄養素として活用できる主な食材を紹介します。
タンパク質
植物性タンパク質:大豆粉、エンドウ豆、インゲン豆 など
肉類にアレルギーがあるわけでなければ、1つは必ず動物性タンパク質を入れましょう。
植物性タンパク質である豆類はアミノ酸バランスも良く、肌に良いイソフラボンも豊富に含まれています。
ただ、食物繊維が多いので消化がしにくく、内臓の働きを低下させてしまうので、あげすぎはNG。
メインは動物性タンパク質を中心にし、植物性タンパク質は軽く添えるくらいがいいですね。
脂肪
高脂肪の肉や魚、卵黄、鶏皮、チーズ、ヨーグルト など
えごま油と亜麻仁油は抗酸化作用があるので、ぜひ積極的に取り入れて欲しいです!
炭水化物(糖質や繊維質)
繊維源:セルロースパウダー、オオバコ種子、繊維の多い野菜類 など
米
お米は炭水化物が豊富で、素早くエネルギーに変換できます。
パワーの源になるデンプンやタンパク質、脂肪、ビタミン類などのバランスも◎
食物繊維が多いので、あげすぎると消化不良を起こす点には注意しましょう。
生米はNG!必ず炊いたものをあげてね。
トウモロコシ
高カロリーで糖分が主成分のため、ドッグフードの原料としても良く使われます。
ビタミンB1、ビタミンB2などのビタミン群や食物繊維、ミネラル類のバランスが良く、栄養豊富な食材。
食物繊維が豊富なぶん、食べ過ぎると消化不良を起こす可能性があるので、適度に与えましょう。
さつまいも
ビタミン群が豊富で、体の免疫力を高めるといわれています。
便秘解消にも効果が期待できますが、あげすぎは消化不良の原因になります。
糖質が高いぶん肥満にもなりやすいので、愛犬には少量を茹でたり、蒸したりして与えましょう。
ビタミン
ビタミンの多い野菜や果物を使って、不足しやすいビタミンを補いましょう。
いつも数種類の食材を使うのが大変な時は、ビタミンのサプリメントを利用するのも手。
ミネラル
ヨーグルト、肉類、胡麻、ひじき、レバー、牡蠣(かき)
犬用の手作りご飯は、ミネラルのバランス調整が難しいです。
特にカルシウムは不足しやすいので、サプリメントを使って補給しましょう。
手作りご飯の作り方
犬用の手作りご飯は、上記で紹介した食材を1:1:1のバランスで組み合わせて作ります。
キレイに盛り付ける必要はなく、犬が食べやすい形状で、具材も小さくカットしてあげることが大切です。
基本的に油は使わず、煮込む・蒸すの2択で調理したものに、亜麻仁油などの油をサッとかければOK。
フードプロセッサーで粉砕して団子状にしても良いですね♪
手作りご飯を与える回数は?
食事の回数は、基本的に今までと同じで構いません。
これまでドッグフードを1日2回あげていたなら2回、3回なら3回でOKです。
ただ、手作りご飯は消化しやすい&美味しいので、これまでよりもおねだりが増えるかもしれません。
できるようであれば、1日のなかで複数回に分けて与えたほうが胃にも優しく、おすすめです。
こまめにあげておけば、黄色い胃酸を吐くことも少なくなりますよ。
手作りご飯は意外と簡単!
栄養バランスを考えて作る、というと「自分にはできない…」と思いがちですが、実は意外と簡単です。
実際にやってみたらそこまで難しくなかったという飼い主さんもたくさんいるので、気追わずチャレンジしてみて!
大切なのは5大栄養素を1:1:1のバランスで組み合わせること、とにかくこれが最も大切です。
まずは気軽に、ドライフードにトッピングすることから始めてみましょう♪