うちの犬はご飯を怖がって近づかないんだけど…なにが原因なの?
犬がご飯に怖がったり逃げたりする時は、主に3つの理由があります。
この記事では、犬がご飯を怖がったり、ご飯を見ると逃げたりする理由を解説します。
理由ごとの対処法も合わせて紹介しているので、ぜひ参考にしてくださいね。
犬がご飯を怖がる・逃げる理由
犬がご飯を怖がる・ご飯から逃げるのは、以下3つの理由からです。
犬がごはんを怖がる・逃げる理由
- 食器が怖い
- 警戒している
- トラウマがある
① 食器が怖い
もっとも多い理由、それは「ご飯ではなく、ご飯を入れた食器・器が怖い」というもの。
ステンレス製の食器は光沢があるので、のぞき込んだ時に顔が映ってしまい、繊細な犬ほどストレスを感じます。
人間であればこれは自分の顔が映っているんだと分かりますが、犬にとっては知らない相手にみられているような感じ。
実態はないのに見える…という状況は、犬にとって大きなストレスですし、言い知れぬ恐怖を感じるのです。
そのほか、フードが当たる音が響くことや、食器の匂いが気に入らない場合もあります。
関連>「犬がご飯をその場で食べない…ご飯を別の場所に運ぶ理由と対処法」
② ドッグフード自体に警戒している
見慣れないドッグフードは警戒の対象であり、簡単に口にしていいと思えないのかもしれません。
特に小型犬・日本犬はデリケートな気質を持っているので、フードの変更時はなかなか食べてくれないこともあります。
ドライフードからウェットフードなど、フードの形状自体が違う場合、警戒心は更に高まる傾向があるでしょう。
③ 食事中のトラウマがある
以前に体験したイヤな思いと食事を結び付けてしまったせいで、ご飯が怖いのかもしれません。
例えば、勢いよくガッついたために器がひっくり返って大きな音がしたり、器が生き物のようにスッと動いたり。
人間からすればたいしたことではないことも、犬にとっては訳も分からず怖い思いをしたというトラウマになります。
食事前の厳しいしつけや叱責も、犬のトラウマの原因になります
犬がご飯を怖がる・逃げる時の対処法
犬がご飯を怖がってしまうなら、以下の方法を試してみましょう。
ご飯を怖がる犬への対処法
- 食器を変える
- ご飯場所を変える
- 楽しい雰囲気を出す
- スプーンであげてみる
- 目の前で食べて見せてみる
- 好きなおやつをトッピングする
できることから順番に試してもいいですし、怖がる理由にあたりを付けたうえで実践してもOK。
どれも決して難しいものではないので、飼い主さんも気楽な気持ちでチャレンジしてみてくださいね。
食器を変える
使っている食器がステンレス製なら、陶器やプラスチック製の食器に変えてみましょう。
陶器は適度に重みがあるので、愛犬がガッツいてご飯を食べるタイプでも、ひっくり返る心配はありません。
プラスチック製は軽くて動きやすいのが難点ですが、取り扱いも楽ですし、落としても割れない安心感があります。
動物病院ではステンレス製食器を使っていることが多いので、お泊りの時はマイ食器を持参しましょう。
ご飯場所を変える
ご飯の場所をいつもと変えるだけでも、意外と改善するケースは多いです。
イヤな記憶と食事とを結びつけている場合、場所が変わるとトラウマを思い出しにくくなるのでしょうか。
デリケートな犬では背後に人が通るとストレスを感じるので、背後は壁になるよう工夫してあげるといいですよ。
楽しい雰囲気を出す
飼い主さん自身が楽しげに振る舞い、ご飯の時間は楽しいもの!という印象を与えましょう。
ご飯を嫌がる愛犬を何度か見ていると、飼い主さん自身「また嫌がったらどうしよう…」と不安に感じるもの。
ですが、その不安は確実に愛犬へ伝わってしまうので、更に犬の拒否感を強めることにつながる可能性があるのです。
愛犬にご飯をあげる時は、ちょっと大げさなくらいに楽しい雰囲気や声音を出して接するようにしてくださいね♪
スプーンであげてみる
原理は分かりませんが、スプーンを使うと普通に食べてくれる犬は多いです。
この方法は私が動物病院で勤務していた時から実践していましたが、結構な成功率がありました。
器に乗せてもダメ、手であげてもダメ、という場合は、試しにスプーンを使ってご飯をあげてみてくださいね。
目の前で食べて見せてみる
ご飯に警戒心を抱いている場合、目の前で飼い主さんが食べる姿を見せるのは効果が高いです。
いわゆる「毒味」をアピールすることで、このご飯は安全なんだ。食べても大丈夫なんだということを伝えるのですね。
同居犬がいる場合は、必ずしも飼い主さんではなく、同居犬に毒味アピール役をやってもらってもOKですよ!
好きなおやつをトッピングする
最終手段として、愛犬の好きなおやつを使って誤魔化す、という方法もあります。
比較的強いトラウマや警戒心を持っている犬でも、大好きなおやつがトッピングされていると興味が湧いてきます。
お皿に近づいておやつだけでも食べればヨシ、少しずつご飯や食器への警戒心を解いていきましょう。
別皿にスープタイプのご飯を置いておくと、スープを飲んだことで食欲が刺激⇒横のご飯も食べてくれるかも。
参考>「ドッグフードにトッピングをしてみよう!使える食材や注意点、時短アイデア」
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ご飯を怖がる愛犬の気持ちを理解して接しよう
デリケートな犬の場合、ご飯に限らず怖いものがたくさんあります。
人間からすれば些細なことでも、犬にとってはこれまでの考えがガラッと変わってしまうほど、重大に思えることも。
ご飯を怖がる・逃げる愛犬には、その気持ちを理解・尊重し、丁寧に接してあげるようにしてくださいね。
あなたの愛犬がハッピーな気持ちでご飯を楽しめますように!