ドッグフードを手作りに切り替えてから、うんちがゆるいんだけど…
その軟便、もしかすると手作りドッグフードが影響しているかもしれません。
手作りドッグフードに変えてから便が緩くなる理由
- 食事の変化に消化器系が適応できていない
- 食事が変わった不安やストレス
- 単純に食べすぎ
食事の変化に消化器系が適応できないって?
私たち人間と違って、多くの犬はいつも同じご飯を食べています。
食事をスムーズに消化するためには、常に決まった酵素や細菌を準備しておき、すぐに働けるようにしていくことが大切。
その状態の時、急に新しいご飯が入ってくると腸内環境が対応できず、その負担が下痢や軟便として現れやすいのです。
犬の腸内環境が新しいご飯に適応するまで、時間は犬によって変わってきます。
長い犬では適応まで1~2ヶ月かかる場合もあるので、デリケートな犬は時間をかけて慣らしていくことが大切です。
基本的には、今までのごはんに少しずつ足しながら時間をかけて切り替えていきましょう!
不安やストレスで下痢を起こすこともある
変化に敏感な犬の場合、急にご飯が変わると不安やストレスを感じます。
見慣れない形状のご飯であればなおさら、なんだかよくわからなくて怖い…と感じ、お腹を壊してしまうかもしれません。
緊張すると下痢をしてしまう人がいるのと同じように、ストレスでお腹を壊す犬もいるということですね。
私の経験的には、チワワやトイプードルなどの小型犬に多いですね!
手作りドッグフードは食べすぎ注意
どんなものでもそうですが、美味しいからと食べ過ぎると消化吸収が間に合わず、うんちがゆるくなります。
多くの手作りドッグフードは嗜好性がとても高いので、一般的なドライフードと比べると食いつきが良い傾向にあります。
食べたがるからといってつい食事量が多くなってしまうと下痢を起こす可能性があるので、給与量はしっかりチェック。
愛犬の体質に合わせた食事量計算ツールを備えているメーカーもあるので、事前に調べておきましょう。
その他に考えられる下痢の原因
犬が下痢を起こす原因としては、他に以下のようなものがあります。
そのほかの原因
- 誤飲
- 寄生虫
- 薬の副作用
- 食物アレルギー
- 細菌やウイルス感染
- 腐っているものを食べた
- 中毒性のある物質を食べた
- 膵臓、肝臓、胃や腸などの消化器系による病気
- その他さまざまな病気
これらは全て、病的な下痢・軟便を引き起こします。
なかには緊急性の高いものもあるので、もし愛犬に気になる症状が様子がみられたら、動物病院で診察を受けましょう。
愛犬が元気そうであれば、数日同じご飯で様子をみて、徐々に収まるようであれば大丈夫ですよ。
手作りドッグフードで下痢をしたときの対処法
成犬であれば、半日間は水だけ与え、絶食を行いましょう。
絶食後はいつもの食事を少量から、回数を増やして与えるようにすると消化器系への負担が軽くなります。
ドライフードであれば、お湯で10分ほどふやかして、柔らかくなってからあげると尚良いですね。
なお、下痢を起こすと脱水のリスクが上がるので、絶食中も水分だけはしっかり用意しておいてください。
子犬やシニア犬は、絶食するとかえって低血圧などのトラブルを起こす可能性があるので、食事量を調整して与えます。
経口補水液を与えても良いですが、嫌がる場合は無理に飲ませないように。
整腸剤の使用は慎重に行うこと
犬用の整腸剤は市販でも購入できますが、安易な使用は逆効果になることもあります。
緊急度の高い病気を見逃す可能性があるので、基本的には動物病院で購入したものを使用したほうが良いでしょう。
ビオフェルミンなど、もし買い置きの整腸剤がある場合は獣医師に相談のうえ、適切に利用してください。
体への負担を抑えたドッグフードの移行方法
1〜2日目 | 新フード25% | 既存フード75% |
---|---|---|
3〜4日目 | 新フード50% | 既存フード50% |
5〜6日目 | 新フード75% | 既存フード25% |
7日目以降 | 新フード100% | 既存フード0% |
手作りドッグフードを美味しく食べてもらおう
手作りドッグフードはとても健康的なご飯であり、すべての犬におすすめのフードです。
とはいえ、急に全量切り替えてしまうと、愛犬も愛犬の体もびっくりしてしまい、うんちがゆるくなることも。
通常であれば数日ほどで体も慣れてきますが、念のため切り替え時はじっくり時間をかけるのがベスト!
手作りドッグフードを美味しく食べてもらうためにも、焦らずじっくり慣らしましょう♪