うちの犬、1匹でご飯が食べられないんだけど…なぜなんだろう?
自分で食べない犬・見てると食べる犬はけっこう多いですが、ちょっと心配ですよね。
この記事では、犬が自分でご飯を食べない・見てないと食べない理由とデメリット、その対処法を解説します。
愛犬が1匹でご飯を食べられるように、理由に合った対策を行っていきましょう。
犬がご飯を自分で食べない理由
犬が自分でご飯を食べない場合、主に以下5つの理由が考えられます。
- 食に関心が薄い
- 食器が使いづらい
- フードが気に入らない
- デリケートな性格で緊張しい
- 甘え心が強い・かまって欲しがり
- いつでも食べられるから食事の価値を感じない
どんな理由で食べないのかによって対策が変わってくるので、愛犬はどれか考えながら読み進めてくださいね。
では、ひとつずつ解説していきます。
食に関心が薄い
そもそも「食べる」こと自体に関心が薄いのかもしれません。
食への関心が薄い犬種としては、まずチワワ・トイプードル・ヨークシャーテリアなどの小型犬が挙げられます。
これらの犬種は、可愛らしい外見になるようマズルが短く作られており、においを感じにくいという特徴を持っています。
そのため、マズルが長い犬種よりも食べムラが出やすく、香りが薄いドッグフードだと興味を示さないことも多いです。
特にチワワは祖先の代から「ヒトの食べ物に関心が向きやすい」気質があったので、現在のチワワも自分の食事への関心が薄れやすいといえます…
フードが気に入らない
食に関心はあるけれど、そのドッグフードが気に入らない可能性もあります。
犬の好みには、環境や体調、本能的な要素や子犬時代の食習慣など、様々な要因が関係しています。
どんなに評判が良いフードでも、愛犬の好みに合っていなければ食べる気がおきませんし、犬からすると苦痛な時間です。
食器が使いづらい
食器の形状が使いづらい・食器の素材が気に入らない場合もあります。
この場合、飼い主さんが手に乗せてからあげれば喜んで食べることが多いでしょう。
ちなみに、ステンレスはもっとも犬の人気がない素材なので、これから購入する場合は避けたほうがいいかもしれません。
ステンレスはカチャカチャ音がするし、自分の顔が映りこんで嫌がる犬が多いよ。
関連>「犬がご飯をその場で食べない…ご飯を別の場所に運ぶ理由と対処法」
デリケートな性格で緊張しい
ご飯を食べる時の無防備な状態が怖い、という可能性もあります。
なかには「例え大好きなおやつであっても外では決して口にしない!」と強く決めている犬もいます。
野生下では食事の時間も心休まらなかった犬ですが、その時の本能がペットになっても色濃く残っているのかもしれません。
参考>>「犬がご飯を怖がる・逃げる理由と対処法」
甘え心が強い・かまって欲しがり
甘え心から、自分ではご飯を食べない犬もいます。
このタイプの犬は例外なくかまって欲しがりで、飼い主さんに注目されないとイヤ…という困った性格をしています。
ご飯の時は見てないと食べない…という場合も、注目されたい願望が強い「甘え心の強い犬」といえますね。
いつでも食べられるから価値を感じない
何もせずにいつでもご飯が食べられる環境は、犬にとってたいくつです。
犬はもともと、仕事の報酬・ご褒美として与えられるご飯を強く好む傾向があります。
つまり、何もせずにもらう食べ物は価値を感じないので、自分から食べるほどじゃないな…と感じているのですね。
犬が自分でご飯を食べないことのデメリット
犬が自分でご飯を食べない場合、問題になるのは以下の3点です。
- 飼い主さんに負担がかかる
- 長期間ホテルなどに預けることができない
- 分離不安症の誘発につながる可能性あり
長い犬生、ペットホテルに預けられることもあるでしょう。
そんな時、飼い主さんがみていないとご飯を食べない・自分では食べられないというのは、犬にとって不幸なこと。
お腹が空いているのに食べられないことは大きなストレスになるので、できるだけ早く改善してあげましょう。
犬が自分でご飯を食べない時の対処法
ちょっと思い当たる節があるかも…どうしたら直るのかな?
そうですね、まずは以下の工夫をしてみましょう。
- ドッグフードを変える
- 食器の形状や素材を変える
- 落ち着ける場所を作る
- ごはんを出してから30分経ったら下げる
- 1匹の時間を増やして自立心を高める
ドッグフードを変える
まずは、今のフードを愛犬の好みに合ったものに切り替えましょう。
結局のところ、自分でご飯を食べないのは「フードに強い魅力がない」ということ。
例外はありますが、空腹時に凄く美味しそうなご飯が出てくれば、どんな理由があれ「食べたい!」と感じるはずです。
食べないからといってコロコロご飯を替えるのは偏食の原因になるので、これぞ!というフードを探してみてくださいね。
最近話題の手作りドッグフードは嗜好性が高く、食べムラがある小型犬にも人気がありますよ♪
食器の形状や素材を変える
なんとなく食器が原因のような気がする場合、大体そのカンは当たっています。
今の食器を別の素材・違う形状のものに変更し、自分で食べられるかチェックしましょう。
最近は犬種ごとに食べやすい食器というのも売られているので、愛犬に合ったものを探してみてくださいね。
くどいようですが、ステンレスは人気がないので、できれば陶器がいいです(笑)
落ち着ける場所を作る
犬が落ち着いてご飯を食べられるように、ご飯場所を工夫しましょう。
怖がりでよくビクビクしているような犬では、食事場所をケージ内に固定するか、背後が壁の状態にご飯皿を設置すること。
しばらくは自分で食べないかもしれませんが、やっていくうちに少しずつ慣れてきます。
ご飯を出してから30分経ったら下げる
いつでもご飯が食べられる、という気持ちの犬には、ご飯の出しっぱなしはNG。
ご飯を出してから30分経っても食べなければ、心を鬼にして片付けて、次のご飯まで我慢させましょう。
甘え心が強い犬の場合、お腹が空いてクンクン鳴くかもしれませんが、ここで甘やかしてしまっては愛犬の為になりません。
可哀想に感じるけど、そこはグッと我慢!だよ
ただし、チワワなど小型犬は低血糖に注意。体が小さい分、1食抜くだけで体調を崩す可能性があります。他の方法がダメだった時、ブドウ糖を用意したうえで初めて試してみてください。
1匹の時間を増やして自立心を高める
甘え心から自分でご飯を食べられない場合、そのマインドを変えなくてはいけません。
飼い主さんに依存する気持ちが強すぎると、分離不安症など色々な場面で不都合が出てくるので、早急な対処が必要です。
犬と自分との距離を意識して離しつつ、愛犬が自分一人で過ごすために必要な知育おもちゃや環境を用意しましょう。
飼い主さんに頼ってばかりじゃなくて、1匹で何かしようと思わせることが大切です!
「ご飯の時間が楽しみ」と愛犬に感じさせてあげよう
犬が自分でご飯を食べない場合、様々な理由が考えられます。
理由は必ずしもひとつではなく、いくつかの要因が交じり合っていることもあるでしょう。
今後、愛犬が本当の意味でご飯を楽しめるよう、まずは今日できることから実践してみてくださいね。