手作りご飯に興味あるけど、いつからあげていいのかな?
子犬の時期は慎重な栄養管理が必要なので、事前に大切なポイントを知っておきましょう!
今回は、子犬に手作りご飯をあげるうえで大切なことや注意点を解説します。
難しいことはないので、まずはササッと目を通してみてくださいね♪
手作りご飯は生後4ヵ月以降の子犬なら与えてOK
個体差はあるものの、原則として生後4ヵ月から5ヵ月くらいに成長したら、手作りご飯を与えてもOK!
ただし、この時期は成犬に比べるとようやく半分ほどのサイズに達した程度の成長期で、栄養管理を慎重に行わなければなりません。
自己流の手作りご飯を与えることは避け、レシピ本などを参考にして作るようにしましょう。
子犬の食事は手作りご飯より子犬用フードがおすすめ
子犬には栄養価の調整が難しいので、基本は子犬用ドッグフードを与えるのがベストです。
子犬用のドッグフードには、ビタミンやミネラル類といった子犬の成長に欠かせない栄養素がバランス良く配合されていますが、手作りご飯の場合は飼い主自身で計算・調整しなければいけません。
腐敗の心配がなく、常温で長期保存ができるのもドライフードの大きなメリットなので、食事の回数が多い子犬期ではドライフードを有効活用するのがもっとも手間がかからず、リスクも少ないです。
もちろん絶対ではありませんが、子犬の栄養調整は手作りご飯が初めての人・子犬と初めて暮らす方にはハードルが高いです
トッピングを活用し、子犬の食欲をそそる工夫が必要
とはいえ、ドライフードにも欠点はあります。
栄養面に優れた子犬用ドッグフードですが、高温高圧で処理されているぶん、香りや風味が消えてしまうという短所があります。
そこで、子犬が好む食材を少量トッピングとして乗せてあげると、食いつきが良くなります!
ドライフードの上にウェットフードを乗せるだけでも、かなり喜んでくれますよ♪
子犬に手作りご飯を与えるリスクとは
続いて、子犬に手作りご飯を与えるリスクについて考えてみましょう。
こちらも一般的な話ですので、飼い主さんのやり方次第では回避できます!
栄養の偏りによる肥満や偏食
子犬期の手作りご飯では、栄養バランスを取りにくく、愛犬の嗜好性を重視してしまいがち。
成長期の子犬が摂取する栄養に偏りができ、炭水化物の摂りすぎにより肥満のリスクがあるといえます。
また、好みの食事しか口にしなくなり、ますます栄養が偏って健康を害してしまうかもしれません。
子犬の喉や食道を傷める
顎の力が弱い子犬は、魚や鶏肉などの細かい骨を噛み砕けず、骨が喉や食道に刺さって抜けなくなるというリスクがあります。
そのため、子犬に魚や鶏肉などを使った手作りご飯を与える際は、ピンセットで小骨を抜いてから食べさせるといった配慮が欠かせません。
ドライフードにくらべて、この点はひと手間かかりますし、要注意です。
軟便・下痢
子犬に手作りご飯を与えると、腸内環境が変化し、常在菌のバランスが崩れて下痢をすることがあります。
愛犬が下痢をすると食中毒を疑いがちですが、手作りご飯を始めてすぐであれば、しばらく様子を見ましょう。
一時的に減った腸内の細菌が復活すれば、長くても1週間ほどで下痢は治ります。
ただ、何度与えても下痢を繰り返すようなら、食材や調理法が愛犬のお腹に合わないということなので、手作りご飯を控えた方が良いかもしれません。
子犬の手作りご飯で避けるべき食材
では、子犬の手作りご飯を作るうえでNGな食材とはなんでしょうか?
ここでは、代表的なNG食材を3つご紹介します。
ネギ類
タマネギやニラを含むネギ類は、犬にとって有害なので、決して食べさせてはいけません。
ネギを食べた犬は、だるさを感じて急に動かなくなったり、体に急激な痒みを感じたりします。
ネギの摂取で、溶血性貧血や血色素尿症といった症状を引き起こすこともあるので注意しましょう。
じゃがいもの芽
人間と同じく、じゃがいもの芽に含有されるソラニンは、犬にとっても有害です。
犬だから大丈夫だろうと勝手に判断せず、ジャガイモの目はきちんと取り除いてから調理しましょう。
誤って食べてしまった場合、下痢や嘔吐などの消化器症状がみられることがあります。
魚の内臓
魚の内臓には、重油や水銀といった有害物質が含まれている可能性があります。
もちろん必ずではありませんし、リスクとしては低いですが、あえて与える必要もないでしょう。
魚を使った手作りご飯の場合は、必ず内臓を綺麗に取り除いてくださいね。
子犬の手作りご飯に関する注意点
最後に、子犬の手作りご飯で注意すべき点をご紹介します。
全体のまとめとなる部分なので、しっかり目を通しておいてくださいね。
栄養のバランスを崩さない配慮が必要
手作りご飯の場合、なんといっても栄養バランスを調整するのが最大の難関。
市販のドッグフードのように栄養価を計算して作ることが難しいことから、食材の選定基準が変動しやすく、栄養も偏りがちです。
また、子犬には与えたくない着色料や保存料といった添加物を含む食材を避けないと、子犬がアレルギー反応を起こす危険もあるので、注意が必要です。
人間の残飯を利用しないこと
犬は飼い主と同じものを食べたがるものです。
ですが、人間の好みの味付けは、犬にとっては濃すぎて内臓に余計な負担をかけてしまいます。
子犬用の手作りご飯には、人間用の調味料を加えず、素材の味を生かしたご飯を作ってあげましょう。
乳製品はあげすぎない
子犬に限らず、ほとんどの犬はミルクやチーズなどの乳製品が大好きです。
ただし、人間と同じように過剰摂取するとお腹を壊してしまう可能性がありますし、高カロリーなので太りやすくなります。
子犬にチーズを与える時は、細かく削って少量をトッピングとして添えるくらいにしましょう。