最近よく手作りご飯って聞くけど、初心者でも普通に作れるのかな?
動物看護師・犬の管理栄養士が手作りご飯の基本をまとめてみました!
難しい単語や説明は極力省いているので、ぜひ気軽な気持ちで読んでみてくださいね♪
犬の手作りご飯を作る前に
さぁ、さっそく見ながら作ってみよう…ってちょっと待った!
最中に悩むと大変なので、まずは手作りご飯の基本について掴むことから始めましょう。
犬の手作りご飯ってこんな感じ
犬の手作りご飯と聞いただけでは、なかなかイメージがつきにくいですよね。
犬の手作りご飯というと色々なものがありますが、ベーシックなものだとこんな感じが多いです。
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一から調理するというよりは、お肉・野菜・卵などをカリカリにトッピングするイメージですね。
あとは、こんな感じのものもあって、人によってはプロ顔負けのクオリティで作っているひともいます。
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どちらも立派な手作りご飯!
- 肉と野菜が生のごはん
- 加熱した肉と野菜のごはん
- ドッグフードに肉や野菜をトッピング
- お米を使ったおじや風のごはん
- お米の代わりにうどんや麺を使ったごはん
などなど、色々あります。
なんとなく難しそうで不安に思っていたけれど、意外と簡単そうなものもあるんだな…と思ってもらえたらOKですよ♪
犬の手作りご飯で必要になるもの
なんとなくイメージがつかめたら、次は使用するアイテムについて。
特別なものはいりませんが、以下のものは事前に用意しておくと作業がスムーズです。
手作りご飯作りで必要なもの
- まな板
- 包丁(キッチンバサミでも可)
- 小さいサイズの鍋
特にミルクパンなどの小さい鍋は、長い目で見るとかなり役立ちます。
というのも、犬の手作りご飯のほとんどは鍋で茹でたり、蒸したりして作ります。
その際、大きい鍋や通常サイズの鍋だと火の通りが遅くて調理に時間がかかり、結構な手間に感じるんですよね。
ある程度、手作りご飯に慣れてきたらミルクパンを購入し、愛犬用として使うようにするのがおすすめです。
超小型犬や小型犬の場合は、作り置き用でまとめて作っても大した量にならないので、時短を優先しましょう!
補足
茹で・蒸しで作ったほうがいい理由
- 煮汁には栄養がたっぷり出ているから
- 水分がたっぷり摂取できて、体内のデトックスが促進されるから
犬の手作りご飯に使ってはいけない食材
よーし、さっそくレシピを見て作ってみようかな…
ちょっと待って!犬に与えてはいけない食材は事前に覚えておいてほしいです!
犬にとって有害な食材
人間では問題ない食材でも、犬にとっては害になるものはたくさんあります。
誤って手作りご飯に使用してしまわないように、しっかり頭に入れておきましょう。
犬に与えてはいけない食材
- キシリトール入りの製品
- ぶどうやレーズン、プルーンなど
- ネギ・ニラ・タマネギ・にんにく
- コーヒー・紅茶・緑茶
- マカダミアナッツ
- チョコレート
- イカ・タコ
- 牛乳
犬の手作りご飯の量・回数はどう決める?
手作りご飯の量や回数は、犬のサイズやごはんの内容な度によって変わります。
まず一般的に、犬の手作りご飯の量を決める目安は「犬の頭の大きさ」くらいです。
というのも、犬の頭は胃と同じくらいの大きさといわれているので、1回のごはん量の目安になるのですね。
犬の頭の大きさはどうやって測るのか
この画像を見ると分かる通り、犬の頭=目の上から1周くらいを計りましょう。
目の上まで深く帽子をかぶせるイメージで、愛犬が嫌がらなければ実際にお茶碗などをかぶせてもOK。
あくまで目安なので、ご飯を作るたびにきっちり計ったりしなくても大丈夫ですよ。
適量かどうかは、愛犬がおかわりを求めてくるか、体重は維持できているかチェックすれば分かります♪
ちなみに、ご飯の回数は子犬が1日3~5回程度、成犬で1日2回、老犬で2~4回程度がベスト。
成犬の場合も、食が細くて1度にたくさんの量が食べれないなら1日3回以上に分けてあげて大丈夫です。
あまり空腹の時間が続くと胃液を吐いたりしてしまうので、ご飯とご飯の間隔は開きすぎないようにしてあげましょう。
>>ご飯の回数については「犬の食事回数はどう決める?適切な回数と変更する時のポイント」で詳しく解説しています。
犬の手作りご飯を栄養バランスよく作るには
犬の手作りご飯というと、とかく栄養バランスが崩れるといわれがち。
確かに、栄養学の知識がないと不足しやすい栄養素を知ることができませんし、コツも分からないですよね。
でも大丈夫!そんなに難しく考える必要はありません。
ここでは、犬の手作りご飯を栄養バランスよく作る方法と簡単なコツについて解説します。
肉/魚/豆1:野菜/果物:1:米/パン/麺
重さや食材の数ではなく、あくまで割合の話です。
食材を3つのタイプに分類して量を揃えることで、簡単に栄養バランスを調整することが可能。
野菜/果物は種類を4つ以上使ってあげること、できれば海藻かきのこを入れるようにしてあげるといいですね
関連>>「ドッグフードにトッピングをしてみよう!使える食材や注意点、時短アイデア」
油も適度に足して
オリーブオイルやアマニ油を仕上げにサッとかけてあげると、オメガ3脂肪酸がプラスできます。
オメガ3脂肪酸は皮膚・被毛の健康を保ち、アンチエイジング的な効果もあるといわれている栄養素です。
ごま油やサラダ油も与えること自体は問題ありませんが、できれば健康効果の高いものをチョイスしたほうが良いですね。
関連>>「愛犬の手作りご飯に亜麻仁油をプラス!効果と選び方、おすすめの商品」
ビタミンやミネラルのサプリメントを加える
ビタミンやミネラルというのは、食材から十分量摂取できない栄養素です。
厳密にいえば摂取できないこともないのですが、それにはかなりたくさんの野菜や果物を食べる必要があります。
手作りご飯の栄養バランスを丁度良く調整するには、仕上げにサプリメントをふりかける・入れるのが1番手軽で効率的です。
サプリメントといっても色々な種類があるので、今後まとめて紹介しますね。
犬の手作りご飯を作る時の注意点
犬の手作りご飯の基本編、最後は知っておきたい注意点についてです。
重要なことだけをまとめたので、ぜひサッと目を通しておいてくださいね。
魚の骨や肉の筋は取り除く
魚は小骨が多く、のどに刺さると愛犬が苦しい思いをします。
実際、魚の骨がのどに詰まって内視鏡で処置を受けたわんちゃんもいるので、要注意。
骨なしタイプの魚が理想的ですが、難しい場合はみえる骨だけでもしっかり取り除いてあげましょう。
肉の筋もぐぇっとなって苦しいので、繊維が多い肉はあげる前にチェックしてあげてください。
具材は一口サイズにカットしてあげましょう♪
肉の脂身はあげすぎないこと
すべてのわんちゃんではないですが、肉の脂身でお腹が緩くなる子もいます。
また、脂身の過剰摂取は肥満や膵炎、脂質過剰による皮膚炎を発症する原因になりかねません。
過度に心配する必要はありませんが、基本は鶏のササミや胸肉など脂身が少ない肉をあげるようにしましょう。
レシピは適度に変更する
私たち人間もそうですが、どんなに美味しいご飯も毎日食べると飽きてきます。
日々同じ食材を摂取するとなると栄養バランスも偏ってしまいますし、アレルギー発症のリスクも高まります。
愛犬の手作りご飯を作る時は、1週間ごとにレシピを変更して、定期的に食材を入れ替えましょう。
味付けは基本的に不要
調味料による味付けは犬にとって濃すぎるので、基本は使用しなくてOK。
味付けをすることで塩分過多になって腎臓に負担がかかる可能性も考えられるので、要注意。
味付けについては以下の記事で詳しく紹介しているので、良かったら読んでみてください♪
関連>>「犬のご飯に味付けは不要?味付けする時の注意点やおすすめ食材」
まとめ
難しく思いがちな手作りご飯ですが、段階を分けて考えると意外とシンプル。
犬に与えてはいけない食材だけ徹底的に覚えておき、あとはやりながらイメージをつかんでいきましょう。
もしどんなレシピを選べばいいか分からない時は、市販の手作りドッグフードの原料をチェックして。
手作りドッグフードに含まれる原料をすべて調達するのは大変なので、揃えられそうなものだけでOKです。
手作りご飯を作る時は、1:1:1のバランスを意識し、最後にサッと油をかけてあげてくださいね。
まずはチャレンジ!きっと良い経験になるはずですよ♪