アレルギーが多い犬と暮らしていると、避けて通れないのが「食事」問題。
市販のドッグフードは使っている原料が多いので、愛犬のNG食材を全部避けるのは大変ですよね。
そんな時は、思い切って手作りご飯に切り替えてみてはいかがでしょうか?
この記事では、アレルギーのある犬の食事に手作りをすすめる理由をご紹介します。
手作りご飯を作る際の注意点やポイントも解説するので、ぜひ気軽な気持ちで読んでみてください。
アレルギーのある犬の食事は手作りが良い!
近年、食べ物にアレルギー症状を示す犬は増えてきています。
清潔な環境下による弊害や免疫機能の低下などが原因と考えられていますが、明確な原因は分かっていません。
もし愛犬に食物アレルギーが判明した場合は、反応する食べ物を口にしないことが大切です。
手作りの食事なら、使う食材はすべて飼い主さん自身で決められます。アレルギー検査でアレルゲンと判明した食べ物は避けられるので、安心ですよね。
なお、手作りご飯はドライフードより圧倒的に水分量が多いので、体内のデトックスにも役立ちます。
愛犬の満足度も高く、「美味しい!幸せ!」という気持ちが、免疫力アップにもつながるといえるでしょう。
手作りご飯は作る手間と時間がかかりますが、それでも得られるものはたくさん。
愛犬のフード選びに疲れているなら、ぜひ手作りご飯にチャレンジしてみることをおすすめします。
ドッグフードとの併用からで良いので、まずはチャレンジあるのみ!
手作りご飯のメリットはこちらの記事で詳しく解説中です▼
犬がアレルギーを起こしやすい・起こしにくい食材
ひとくちに食材といっても、犬がアレルギーを起こしやすいものとそうでないものとがあります。
ここでは、犬がアレルギーを起こしやすい食材と起こしにくい食材をそれぞれ紹介します。
アレルギーを起こしやすい食材
犬がアレルギーを起こしやすいといわれている食材は、以下の通り。
これらを含んだ食事を食べて皮膚が赤くなったり、下痢を起こしたりする場合は、アレルギーの疑いがあります。
アレルギー性は食材によって変わりますが、このうちアレルゲンになりやすいのは「牛肉」と「卵」です。
とうもろこしや小麦は牛肉や卵ほどアレルギー性は高くないので、アレルギー体質の犬でなければ避けなくて大丈夫ですよ~。
肉類
- 牛肉
- 鶏肉
- ラム肉
魚
- サバ
- アジ
- いくら
- たらこ
果物
- すいか
- メロン
- パイナップル
その他
- 卵
- 小麦
- 乳製品
- トウモロコシ
アレルギーを起こしにくい食材
続いては、犬がアレルギーを起こしにくい食材を紹介します。
なお、スーパーやホームセンターで売っている安価なフードの場合、これらの肉類はほとんど含まれません。
手作りする場合、かえるやうさぎはなかなか手に入らないので、このなかだと馬肉・鹿肉あたりがポピュラーですね。
米は穀物の一種ですが、アレルギー性は比較的低めなので、アレルギー体質の犬のご飯にも安心して取り入れられますよ。
肉類
- 馬肉
- 鹿肉
- かえる肉
- うさぎ肉
- イノシシ肉
- カンガルー肉
魚
- きす
- タイ
- しらす
- ほたて
- うなぎ
果物
- 柿
- もも
- なし
- りんご
その他
- 米
- 海藻
- 野菜類全般
アレルギーのある犬に手作り食を与えるときの注意点
アレルギーのある犬の手作り食を与えるときは、栄養バランスの確認が大切。
アレルギーのある食べ物を避けるあまり、栄養が足りないご飯を作ってしまうことも多いです。
栄養不足の食事を日々食べていると、犬は健康的な成長ができなくなり、持病が悪化したりします。
せっかくの手作りご飯でかえって体調不良を起こさないよう、栄養バランスは偏りすぎないようにしてくださいね。
慣れないうちはドッグフードと併用して与えれば、栄養バランスが崩れすぎる心配もなくなりますよ。
手作り食の基本は「肉:野菜:穀物」を「1:1:1」で取り入れること。
肉なら「牛、豚、鶏、レバー、軟骨、砂肝」、野菜なら「人参、大根、トマト、小松菜、ブロッコリー」など。
アレルギーのある食べ物は避けつつ、できるだけ色々な食材を使うよう意識することが大切です。
手作りご飯の基本について、詳細は「初心者はここから!犬の手作りご飯を始める時の基本知識」
犬に穀物は不要って本当?
犬はオオカミに近い動物なので穀物は不要、消化に悪いとする情報がありますが。これは間違いです。
確かに犬の先祖はオオカミですが、犬は雑食性、オオカミは完全な肉食性と、食性はまったく違っています。
人間の祖先もサルですが、食性がまったく同じかというとそうではなく、人だけが食べられるものもありますよね。
手作りご飯を作るときは「穀物不要!」という偏った声に惑わされず、確かな自信をもって臨んで大丈夫です。
仕上げのトッピングで嗜好性&栄養価アップ!
粉末昆布やかつおぶし、すったゴマをトッピングするのもおすすめです。
出来上がったご飯の仕上げにアマニ油やごま油を垂らしてあげると、油分が摂れてバランス力アップ。
愛犬の好みに合ったトッピングを見つけて、楽しみながらご飯を作ってみましょう。
油についての詳しい記事はこちら▼
愛犬の手作りご飯に亜麻仁油をプラス!効果と選び方、おすすめの商品
とはいえ、完璧な栄養バランスで作ることは不可能
そもそも、動物の栄養学はまだ解明されていない部分も多く、わからないことが多いです。
体質や体形、親からの遺伝など、一匹一匹が必要とする栄養バランスは違うため、完璧な調整は不可能。
栄養バランスを意識することは大切ですが、そればかり考えて不安になる必要はないので、楽な気持ちで取り組みましょう。
継続するには、何より楽しんで作ることが大切!旬の食べ物を取り入れるなど、まずは楽しむ工夫をしてくださいね。
まとめ
- アレルギーがある愛犬には手作りご飯がおすすめ
- アレルゲンを避けて作れば、安心・安全な食事の出来あがり
- 手作りご飯は水分たっぷりなので、デトックス効果も期待できるよ
- ある程度栄養バランスは意識しつつ、まずは楽しむ気持ちで始めてみよう
さっそく冷蔵庫の中身をチェックして、トッピングできそうなものはないか調べてみてはいかがでしょうか♪